タワーで「現代のCombat Rock!」なんて書いて紹介されていた。成る程、DUB / REGGAE色の濃かった前作を “Sandinista!” とすれば、タイトでストレートなロックで全体が統一された本作は必然的にそうなる。じゃあ、傑作じゃねえな・・・。
リヴァプール出身。自らを『死に絶えた60年代』なんて呼びながらも、中身は想像通り60年代の影響を思いっきり受けたサウンド。聴き進めていくと60ズどころか50ズ、さらにはエレキ・インストの香りすら漂ってくる。
こんな所からも彼らのバンド名には、『1977年にはELVISもBEATLESもSTONESもいらない』とかいいながらも、実はオールド・ウェイヴ大好きっていうスタンスに共通したものを感じる。力強くポップに飛ばす前半が、中盤から後半にかけて物悲しくなっていく。実はバンドの本質はこれらの短調の曲にあるのではないか。
「Brand New Cadillac」風のGarage調の曲からRockabilly (Strummer風にDeadabillyとでも言っておこう!)、そして80ズのネオアコとかSMITHSを感じさせる曲まで、すべて短調で英国ロックの伝統に則った泣きのフレーズ、メロディーが多用されている。後半になるにつれて、やるせなくなってくる。田舎町リヴァプールで生まれ育ち、おそらく空っぽな虚しき青春を送った彼らの苛立ちをいやがおうにも感じさせる。
そして彼らのバンド名は、リヴァプールという故郷に対する愛憎入り混じった感情だ。本編ラストはm-J「Seven Empty Days」。そんな日々を、繰り返し繰り返し、彼らは送って来たし、本来なら、一生、送らねならなかった。
想像するだけでぞっとするような現実。いずれ棄てるしかない故郷。彼らの作品はそこから抜け出した喜びに溢れた音楽になってない。その点が恐らく今後を左右するだろう。本当の意味で本作が “Combat Rock” になってしまわない事を祈りたい。
ザ・デッド60s / タイム・トゥ・テイク・サイズ
(Deltasonic / SMJ EICP-823)










